軍師官兵衛 黒田官兵衛（如水）の人生訓：水五則

2014年NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」

黒田如水（官兵衛）が遺したといわれる人生訓、「水五則」


官兵衛が隠居後に名乗った「如水」・・・まさに水の如く。

如水の「常に、水のようにありたい」という想いが現れています。

その「水五則」をご紹介しましょう。





一つ、自ら活動して他を動かしむるは水なり

これは一言でいうと「率先垂範」ですね。

水も、人も、物事も、ひとつの流れさえ作ってしまえば

あとは自然と流れていくものです。

自らは何もせず、ただ指示だけを出していても、人は動きません。

自らが模範を示す行動をとることにより

それが力となって周囲は押し流されるようについてくるものです、

といった意味でしょう^^



一つ、障害に合い激しくその勢力を百倍し得るは水なり

流れが障害によってさえぎられたとしても、我慢のしどころと耐えていれば

いずれは今までとは比べ物にならないほどの力が湧いてきます。

失敗や挫折などの障害を乗り越えてこそ、人は逞しく成長できるのです。



一つ、常に己の進路を求めて止まざるは水なり

進むべき道さえ決まれば、立ち止まることも後戻りすることもない。

常に自分の進むべき道を求めて、誰の指図も受けずに

流れに沿って進んでいくだけです。



一つ、自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり

自らは常に清い道を選択し、様々な異分子も排除せずに

ともに同じ方向に進むようにまとめていく。清濁併せのみ、ひとつの目的に導けないのであれば

リーダーである資格はありません。



一つ、洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり雪と変じ霰と化し 疑っては玲瓏たる鏡となりたえるも其性を失わざるは水なり

時と場所や置かれた環境などにより水は姿を変えます。

ですが、姿形は変わっても水は水のままでありその本質を失うものではありません。

人もまた、その環境などの変化には柔軟に対応していかなければなりません。

しかし、その人の信念は決してぶれてはいけないのです。



様々な環境や立場をかいくぐってきた官兵衛ならではの人生訓です。

現代のビジネスマンにも通じるところが多々ありますね^^

タグ：黒田官兵衛 黒田如水 軍師官兵衛 水五則